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「個人再生」に関するお役立ち情報

個人再生の履行テストとは

  • 文責:所長 弁護士 安藤伸介
  • 最終更新日:2025年5月30日

1 個人再生手続きの流れと履行テスト

個人再生は裁判所を介した債務整理の方法であり、債務の総額を大幅に減額できる可能性がある手続きです。

債権者に大きな負担が生じることや、再生計画認可後の返済が確実に行えることを確認する必要があることから、個人再生の手続きは数か月に渡って厳格に進められます。

具体的な個人再生手続きの流れは、次のとおりです。

①裁判所へ個人再生申立て

②再生手続き開始決定

③債権調査、清算価値の算定、履行テスト

④再生計画案の提出、債権者意見照会

⑤再生計画案の認可・確定

⑥再生計画に基づいた返済の開始

履行テストは、申立て後、再生計画案が認可されるまでの間に行われるものであり、再生計画に従った返済が可能であるかを確認するための重要な手続きと位置づけられています。

2 履行テストの目的と内容

履行テストは、債務者の方が、本当に再生計画通りに減額後の債務を返済していけるかどうかを確かめるための手続きです。

具体的には、再生計画認可後の月々の想定返済額を、毎月代理人弁護士や再生委員の口座に積み立てることで、返済能力があることを示すことになります。

履行テストは、一般的には3~6か月間程度実施されます。

履行テストのために積み立てた金銭は、履行テスト後に返還されるか、再生委員が選任されている場合には、一部が再生委員の報酬に充てられることがあります。

履行テスト中に限ったことではありませんが、できる限り正確に家計表を作成し、月々の手取り収入から生活費を控除した残額(返済原資)が、毎月の想定返済額を上回るように家計を管理する必要があります。

履行テスト中に積立てができない月が生じた場合には、早急な対応が必要となります。

積立ができなかった理由がきわめて例外的な出来事であり、今後発生する可能性がほぼないと言えるものであれば、手続きを続行できる可能性はあります。

そうでない場合には再生計画が認可されないことがありますので、自己破産への変更も検討する必要があります。

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